小山登美夫の何もしないプロデュース術を読んで美術界についてgdgd考えた

*注:読書感想というより自分の思った事色が強いです

タイトルは「普通のプロデューサーがしそうな事を何もしない」って感じですが。
文字が少ないので割とすぐ読める本。ギャラリスト志望の人とか美大生が読むべきなのかも。
自分はどっちも関係ないけど。
ここのギャラリーで扱っているアーティストのインタビュー…アーティストから見た著者というのも載っていたり。
アーティストギャラリーの関わり、距離の取り方というのは難しい。アーティストもかなりいろんなタイプの人が
いるようで、そういう人たちとそれぞれ付き合っていって、話し合いながらいい作品を作ってもらってギャラリー
展示して売らなければいけないわけだから、接客業という色合いも結構強いのかも。

ギャラリストの仕事というのは、週刊少年ジャンプの担当とか編集者に似ているのかも知れない。
あんなにせっついたりするわけではないらしいが(週刊誌のような厳格でタイトな締切があるわけではないので)
ものを作るって言うのは、出来る時は出来るし、出来ない時は何やってもダメみたいなところもあるので
そこらへんが難しいなぁと。それを商品にしていく事もだし…個人的には資本主義と芸術の相性は悪いと思うので。
でも、もっと儲かる方法を考えていかないといけないとも思いますが。アーティスト美術館なんかも。

現代アートにもっと関心を持ってもらいたいというのが、この著者の一貫したものなのですが、やっぱり現代アートって
…今のままの流れだとそれは難しいと思う(笑)
個人的にだけど、なんか吐き気がするような、見たくない作品多すぎ(苦笑)要するにグロい汚い。
もちろんそれだけではないのですが、なんかこう…それに、日本の傾向はなんか独特なんだけど(多分、漫画・アニメ・
ゲーム・イラストの影響の強さや文化だと思うけど)海外の現代アートが素晴らしいかというと傾向が違うだけで
素晴らしい訳では…(笑)
多分、アートとか関心のない人に現代アートの作品色々見せたら、「日本のも海外のもいいと思わないしよく分からない」
と回答する人が多いような気がします…。それを飾りたいとか買いたいと思う人が病んでいるというか…
現代社会が世界全体で病んだ感じだからそれを反映して作品を作るとそうなるのかな…?

で、時代を反映していなくてもアートアートだと思うし、時代を越えて価値があるから芸術なのだと自分は思うので
著者の意見にはそこらへんが賛同できないところ。個人的には。
アートを広める為に努力している人でもあるのですが、どうなんだろうなぁと。
このギャラリーで扱ってるアーティストの作品でも割と好きなものも個人的にはあり、全然訳の分からないものも…
現物は見た事ないけど。この前情熱大陸でやってた陶芸の人、ここの所属ですよね。
まあ有名どころでは村上隆・奈良美智を輩出したギャラリーであり、蜷川実花さんがここの所属なんですが。


個人的には、なんか派手な事や大胆な事やらないとだめだろうなぁとか。テレビ番組作るとか。
美術番組って、例えばゴッホとか、ひまわりとか、作品単位やアーティスト単位で取り上げる事が多いんだけど、
美術館やギャラリー単位で取り上げたらいいと思うんですよね。ブラタモリとかタモリ倶楽部とかモヤさまみたいな
ノリで、今週は東京都美術館とか。ついでに近くの○○ギャラリーとか。そういう紹介の仕方。
所蔵品は何があるのかとか。たまに展覧会の特番をスポンサーになってるテレビ局がやるけど、常設展や所蔵品や
美術館そのものに触れないから大きな展覧会にしか人が集まらないんじゃないかと。

美術館に関しては、青田買いしまくって上がらなかったらすぐ放出しちゃえばいいのにとか思ってみたり…
もっと美術館同士が競うような感じになればいいのになぁとか。所蔵品や集客や売り上げで。
ギャラリーが共同出資して美術館というか、1週間ぐらいで展示品がこまめに入れ替わるような場所を作れば
いいような気もするんですが。誰誰展とかでもなく、一気にいろんな人の作品が見られるような。
アーティストが集まって週1でフリーマーケットみたいにするとか…自分で売る。
なんか毎週イベントやったら?と。

一般の人が興味を持たないと、まず文化として定着するのは不可能なんだけど、今の現代アートが一般の人には
理解出来ない類のものが多すぎたり、その「一般人には到底理解出来ない」ことがアーティスティックで良いとされる
風潮が何となく美大や美術関係者にあるような気がしなくもなく…「一般人に理解出来ない」の意味合いが違うというか。
「天才的過ぎて玄人好み過ぎて理解出来ない」のは確かにアートとしてはいいんだけど、そうじゃなくて、単純に
「好きだと思う人が少ない」「それに価値を感じる人が少ない」ものが多いような気がしますが。
ギャラリーの数もアーティストの数も増えれば当然、くだらない作品も増えるし…それに正直、「美大出てコレなの?」
という、「別に技術は必要ない」ようなタイプの作品も多いような…それがいいか悪いかは何とも言えないけれども。
まずそういう、「あまりにも違い過ぎる一般人と美術関係者の価値観の隔たり」について考える必要があるかと。

日本に関して言えば、日本人が好きなのって印象派か、せいぜいピカソぐらいまでなんだよなぁと。
有名だからっていうのもあるんでしょうけど…いかにもアメリカ的なポップアートとか好きかっていうと、
日本には馴染まない作風のような気がするし…。
それに日本の場合、アニメと漫画が大きすぎるんだよなぁと。人も注目もそっちに集まるし人材もそっちに行くし。
日本で現代アートを定着させたかったら、現代的な感じで、日本人に受け入れられそうな作風でないと無理かなと
個人的には思う。日本人に受け入れられそうな作品って何?って言われると難しいけど、多分綺麗で華やかで風流、
ではないかと。繊細さやある種の儚さも日本人が好むものかも…。淡い色彩とか。
じゃなかったらアニメ的なもの、漫画的な発想、ゲームという事になるけど、「それはアニメやイラストでアート
ではない」という事になるかも…イラストはイラストで発表の場があって受け入れられてもいる辺りがまた
アートの立ち位置を難しくしているのかも…。
日本では、他国に比べてアニメ・漫画・ゲームが浸透し過ぎていて…キャラクターグッズとかも。キティちゃんみたいなの
外国にないらしいし。ない事に驚くほど、その手のキャラクターも日本人には浸透している訳で。
日本や日本人って何だろうなぁと…個人的には、「日本的なもの」というと海外に対して出せるものが漫画やアニメ的な
発想やキャラクターグッズしかないというのはなんだかな…と思うし、だからこそアンチ村上隆みたいな人も結構
日本にはいるんだろうと思うけど…日本ってそれだけなのか?と。それは文化としてはあまりにも…(笑)
美術に限らず、「日本って何?」「日本の良さって何?」「日本の持ち味って何?」という事について考えてみる
必要があるのかなぁと思います。日本人が。


で、どうでもいい余談として、個人的にこの人苦手かも…(笑)とこの本を読んで思ってみた。
なんか業界人とか雑誌の編集者とかプロデューサーとかそれ系の人の出すオーラが大抵苦手なんですけど、
表面に出さないシビアさとかある種の冷徹さとかがあるというか…それがないとやっていけない系の仕事が↑
なんだと思うんですけど、それでいて表は人当たり良くしてる訳だから…裏がある人って怖い(笑)
接客業長い人とか、営業スマイルが身についてて、陰でめっちゃ客の悪口言ってたりするじゃないですか(苦笑)
なんかそういう…なんだろ。怖い(笑)
でも裏表のない奴なんてギャラリストとかプロデュースってやっていけないんだろうなぁと…なんかそんな事を
考えてしまった。近寄りたくない人種だ(笑)
まあそういう職業の人に縁はないので、良かった(笑)プロデューサーとギャラリストと雑誌の編集者と業界人に
遭遇したら全力で逃げるwwwww

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